文章基本信息
- 标题:前鼻棘Spina nasalis anteriorの同定について
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- 作者:江原 昭善
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1975
- 卷号:83
- 期号:2
- 页码:179-190
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:Spina nasalis anteriorは古くからヒト特有の形態特徴と見倣されてきたが,霊長類各分類群でも形状や出現頻度にそれぞれ違いがあることが観察されている。それらが互いに相同関係にあるかどうかを決定するために,局所的な基本構造を比較し,Crista posterior上にあるかどうかを同定した。その結果,高頻度でみられる広鼻猿類のSpinaは系統的に異なっており,Homoiologie PLATE 1922といえる。きわめて稀にみられる狭鼻猿類のSpinaはCrista anterior上に出現することから明らかに相同形成物ではない。類人猿とくにGorillaやPanではMargo limitansの形成するSpinaと分離することは困難だが,ヒトとの相同関係の確率はきわあめて高い。AustralopithecusではCrista an-teriorとposteriorの両者が正中部でSpinaを形成,両者は稜で連絡されているが,上記基準と照合すると,Tobiasの同定と異なり,後端部のSpinaがヒトのそれと相同関係にある。