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  • 标题:歩行の過渡状態からみたヒトのエネルギー代謝系の動持性
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  • 作者:真家 和生
  • 期刊名称:Anthropological Science
  • 印刷版ISSN:0918-7960
  • 电子版ISSN:1348-8570
  • 出版年度:1976
  • 卷号:84
  • 期号:3
  • 页码:221-229
  • 出版社:The Anthropological Society of Nippon
  • 摘要:本研究は,ヒトのエネルギー代謝系の動特性を解析する第一段階として,この系のステップ入力に対する応答時間を測定する事を目的とした。その為,定速の自然歩行をこの系に対するステップ入力として用い,一分毎にエネルギー消費量を測定して解析を行なった。実験期間は,1975年6月から7月に亙る一ケ月余りの間であり,主に気温変化の少ない午前中に実験を行なった。場所は,コンクリート舗装された一周約100mのコースである。実験:は,日本人青年男女各12名を被験者として,まず5分間の直立安静を保たせた後,25分間の定速自然歩行を行なわせ,一分毎のエネルギー消費量を測定した。測定法は,間接測定法の開放系である。歩行以外の種々の影響(緊張等々)のみられるものを除く為,被験者が歩行開始後15分以内に定常状態に達しているかどうかを検定し,最終的には男女各9名づつを解析に用いた。検定は,歩行後半の10分間のエネルギー消費量が有意に上昇あるいは下降していないかどうかを,回帰直線をとり,その傾きが0と有意に異なるかどうかで判定して行なった。目的とするヒトのエネルギー代謝系の応答時間を得る為,一分毎のエネルギー消費量を一次遅れ系のステップ応答パターン(一次遅れモデル)y=Qe-l/Τに当てはめ,この時定数Τをヒトのエネルギー代謝系の(ステップ入力に対する)応答時間として用いた。この時定数は,一次遅れ系のステップ応答時間を表わす良い指標として,一般によく用いられているものである。その結果,男子の時定数は,1.38土0.28分(1標準偏差),女子のそれは,2.29土0.99分と計算され,5%の危険率で性差がみられ,男子の応答時間の短かい事が示された。すなわち,男子のエネルギー代謝系の方が早く運動状態に移行できるという事であり,これは我々の経験とよく一致する事である。又,エネルギー消費量と一次遅れモデルとの相関係数を計算すると,いずれも非常に高い値を示し,ヒトのエネルギー代謝系のステップ応答が一次遅れモデルによく当てはまる事が示された。すなわち,この結果から見る限り,ヒトのエネルギー代謝系は一次遅れ系に近似してよく,その伝達関数は1/(1+Τs)と考えてさしつかえないと結論された。
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