摘要:5名の青年男子被験者につき,100°C,20°C,25°C,28°C,2時間の曝露実験を行い,平均皮膚温(TS),産熱量(M),直腸温(TR),筋電図の測定を行った。それらの対寒反応について,いくつかの既存の民族グループの結果との比較が行われ,相違が指摘された。以上の結果から,耐寒性の指標の1つとみなされる(ΔM/ΔTs)について検討された。既存の日本人グループとの比較では,実験方法の差による影響が示唆された。白人グループとの比較では,殆ど同じ値を得たが,対寒反応の相違が議論された。10wer critical temperature については,既存の各民族グループより低い値を得たが,実験方法の相違と,寒冷適応性の関連において議論された。