文章基本信息
- 标题:ニホンザルの四肢筋骨格系の生後成長:主に筋重量と骨長の分析に基いて
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- 作者:浜田 穰
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1983
- 卷号:91
- 期号:3
- 页码:347-362
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:筋骨格系はロコモーション等の機能的必要性に応じて生長すると推測され,ニホンザル四肢の筋骨格系の生長を分析した。骨長のアロメトリー分析の結果,下肢の近位筋に優生長と,手•足に劣生長が見られ,ニホンザルの四肢が生後の生長で走行もしくは跳躍に著しく特殊化しないこと,および手•足の大きいことが幼児に重要であることが推測される。筋の重量の生長に伴なう変動は骨の長さにくらべるとずっと著しく,幼児から成体への重量分布の変化は,その間のロコモーションのパターンの変化とある程度結びつけられる。筋重量は上•下肢のいずれでも近位に偏るようになる。これは各肢を速く振るのを助けるという生体力学的な必要性や新生児期に必要とされた把握以外の機能の充実が考えられる。また筋生長は上•下肢で性格を異にする:下肢筋は体の推進(前方への押し)の能力を発達させる方向を主体に生長し,上肢筋は推進能力のみならず,回旋等の制御的運動能力の方向にも生長する。推進力は生長に伴なって下肢に多く依存するようになる。ヒトの四肢筋の生後生長は Macaque とほぼ同様のパターンを示しJ筋への要求においても Macaque について考えられたと同様の機能群間での移行が推測される。ヒトと Macaque の筋生長の間の大きな相違点は,ヒトにおける変化の程度が Macaque より大きいとである。ての相違はヒトの新生児が Macaque より未熟に産まれること,ヒトの生後の機能的必要性の変化がより大きいことのどちらか,あるいは両方を意味していると考えられる。