文章基本信息
- 标题:日本人上顎第2乳臼歯の咬頭隆線
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- 作者:関川 三男 ; 金沢 英作 ; 尾崎 公 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1990
- 卷号:98
- 期号:1
- 页码:39-47
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:上顎第2乳臼歯(男子:22,女子:31)咬合面のモアレ写真から各咬頭の隆線の出現頻度と平均的な走行パターンを定量的に調査した.さらに,すでに得られている上顎第1大臼歯での結果と比較した.中心隆線は,すべての歯の各咬頭に認められたが, hypocone には存在しないものもある.また,近心および遠心の副隆線は, hypocone と metacone では発達の弱いものやあるいは欠如することもある.男女間で隆線の出現頻度や平均的な走行パターンにあまり大きな差は認められない.しかし,metacone の近心副隆線は,女子の方が男子より有意に出現頻度が高い.隆線の平均的な走行パターンは, trigon の大きさを基準化した斜行座標から mesh data として得た. trigon を構成する咬頭では,それぞれ3つの隆線は基本的に[山]の字型の走行パターンを示す.しかし, hypocone では定形的なパターンは認められない.すなわち,第2乳臼歯の隆線の形態においても,第1大臼歯で得られた結果と同様に hypocone の形態変異が著しいといえる.斜走隆線の走行は,肉眼的に第2乳臼歯のほうが第1大臼歯より明瞭である.斜走隆線は,男女ともにすべての歯に認められたが,斜走隆線の最深点(中心溝との会合部)の高さやこの隆線上に見られる小結節の発達程度,さらにそこから派生する細い隆線には変異が認められた.この小結節は,通常 metacone の中心隆線上に見られ,その位置や形態が metaconule に類似する.この小結節の発達の良い歯は,そうでないものと比べて咬頭頂間距離は大きいが,咬頭は低い傾向を示す.第2乳臼歯に比べ咬頭が高くエナメル質の厚い第1大臼歯では,この結節はほとんど認められない.すなわち,咬合面に存在する隆線や結節の発達程度は,咬頭の大きさや高さと関連をもち,さらにエナメル質の形成量にも依存していることが推察された.
- 关键词:Oblique ridge; Metaconule; Moire contourography; Cusp height; Odontometry