文章基本信息
- 标题:日本人上顎第2乳臼歯咬合面に現れる小結節の頻度
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- 作者:尾断 奇公 ; 上明戸 芳光 ; 名取 真人 等
- 期刊名称:Anthropological Science
- 印刷版ISSN:0918-7960
- 电子版ISSN:1348-8570
- 出版年度:1992
- 卷号:100
- 期号:3
- 页码:303-310
- 出版社:The Anthropological Society of Nippon
- 摘要:上顎第2乳臼歯には第1大臼歯でみられるものと同様の小結節がみられる.今回はモーレ法を用いた半定量的方法により,その頻度を調査した.材料は咬耗の少ない日本人上顎第2乳臼歯の石膏模型,男子23例,女子33例である.咬合面はProtocone, Paracone, Metaconeの3咬頭頂が水平になるように固定し,この面の垂直線上からモアレ等高縞写真の撮影を行った.等高縞間隔は0.2mmである.結節の同定及び大きさは基本的に,独立した1本の円環状等高縞が形成されるものを1.0とし,独立はしていても点状のものを0.5,等高縞が2本形成されるものを2.0,というスコアリングによって表現した.計測項目,およびその男女を込みにした0.5以上の頻度は次の通りである.1. Mesial Paracone Tubercle 62.5%,2. Mesial Accessory Tubercle 76.8%,3. Protoconule 19.6 4.Lingual Paracone Tubercle 87.5%, 5. Metaconule 26.8%, 6. Distal Accessory Tubercle 14.30,7. CARABELLI'S Cusp 82.1%, 8. Buccostyle 17.8%.これらの頻度を既に得られている永久歯の上顎第1大臼歯と比較した.項目番号の4,5,7,および8はカイ2乗検定により乳臼歯の頻度が有意に高かった.これらの形質の起源はそれぞれcrista transversa anterior, metaconule, protostyle, parastyleなど原始的霊長類に求められる.一方,1,2,3および6は永久歯と乳臼歯の間に有意差がなかった.乳臼歯の形質は一般的に原始的要素を保持しているといわれるが,近心と遠心の辺縁隆線上にできる結節は乳歯での頻度が永久歯のそれと同程度であり,その起源はprotoconuleを除いては特に古いものに求あることができないことから,ヒト化の中で比較的新しくっけ加わった形質であることが示唆された.形質相互間の頻度の相関は見られなかった.
- 关键词:Deciduous upper molar; Anomalous cusp; Moiré contourography; Three-dimensional measurement