超微粒子原子核乾板はハロゲン化銀結晶サイズを数10 nmまで小さくすることで,サブミクロン以下の粒子飛跡を記録することができる世の中で最も高い空間分解能を有する固体飛跡検出器である.記録された粒子の飛跡は,数10 nmの現像銀から構成され,まさに局在表面プラズモン共鳴(LSPR)が観測されるサイズとなる.このLSPRの効果を粒子飛跡解析に用いるという新たな手法開発を行い,その偏光特性を組み合わせることで10 nm以下の情報を引き出す超解像顕微技術を開発した.現在,LSPRによる光学特性を用いた新たな粒子飛跡解析手法およびシステム開発を行っており,これまでにない原子核乾板の方法論を展開している.