本論文では,ソースコードの可読性向上を目的として,メソッドの名前と実装の適合性を評価するモデルの提案と,その有用性について検討するための実験及びアンケート調査を実施している.提案手法は,多数のソフトウェアのソースファイルから収集したメソッドの名前と実装の情報を用いて決定木モデルを構築し,当該モデルによって宣言済みのメソッドの名前と実装の適合性を評価する.結果として,本手法の妥当性を確認し,判別精度(F値)はおよそ 80% であった.また,提案手法が開発者の感覚にも概ね合致するという結果が得られている.