内閣府によるオープンサイエンスに関する検討会を経て,論文や研究データ等の利活用促進を拡大することが国の基本姿勢と定められた.今後はこの活動が定着してゆくのかを定量的にも見定めてゆく必要がある.本稿では公開される研究データの現状把握にまず主眼を置き,助成金による研究プロジェクトの成果に含まれる研究データの公開状況について調査した結果を報告する.