中国(雲南省)あるいはマレーシア原産のインド型水稲6品種を日本で栽培し,胚乳澱粉粒を調製した.青価法で測定したこれら澱粉のアミロース含量は16%以下であった.酵素・クロマト法で検討した結果,もち性の1品種以外はすべて低または中アミロース形(12~16%アミロース)であった.また,この澱粉のアミロペクチンの鎖長分布は短鎖/長鎖(2.O~2.8)で普通の日本型水稲胚乳澱粉のアミロペクチンとほぼ同じであった. 試料種子を恵与していただいた,農林水産省農業生物資源研究所遺伝資源第1部中川原捷洋博士および農林水産技術会議事務局奥野員敏博士に深謝します.