大学1, 2年生を対象にして体育実技の授業のはじめとおわりに体育に対する態度を測定した. そして, 学生の態度の実態と態度変容およびその要因について分析した. おもな結果はつぎのとおりである. 1. 1年生は2年生に比較して体育に対して好意的態度であった. 2. 開講コースによって体育に対する態度は異なり, 学生のスポーツ種目の好みによって態度差があることが明らかになった. 3. 授業による態度変容は1, 2年生とも顕著であった. しかし, はじめの得点が低かった2年生がより顕著であった. 開講コース別ではコース差は認められず, はじめの得点の低かった2年生のコースに顕著な変容が認められた. 4. 態度変容にはクラス差が認められ, 施設や学級規模などの物理的条件が整備された中では, 教官の技術指導がおもな要因となり教官独自の指導によって態度変容も異なることが認められた.