ソルガム(マイロ)で Fusarium semitectum を培養し,その培養物中のゼアラレノン(ZEN)およびZEN関連化合物(ゼアララノン(ZAN), α-ゼアラレノール(α-ZEL), β-ゼアラレノール(β-ZEL), α-ゼアララノール(α-ZAL)およびβ-ゼアララノール(β-ZAL))をLC-MSを用いて定量した.ZEN関連化合物については,ZANもしくはβ-ZELが主に検出された.ZENとZEN関連化合物の濃度は培養9日目まで増加し,9~15日目はわずかに増加もしくはほぼ一定であった.ZENに対するα-ZEL,β-ZEL,α-ZALおよびβ-ZALの比は7日目以降減少した.一方,ZENに対するZANの比は5日目以降ほぼ一定であった.LC-MS/MSを用いて自然汚染ソルガムを分析したところ,ZENに対するα-ZELの比は,培養の結果とは異なる値が得られた.