1) 小麦粉の5%をセネデスムス分離蛋白質, 脱脂粉乳あるいはグルテンで置換し, その補足効果を白鼠に対する生物価を測定することによって検討した。 2) 小麦粉蛋白質の生物価は約60であったが, 小麦粉の5%をセネデスムス分離蛋白質あるいは脱脂粉乳で置換することにより生物価はそれぞれ76, 71に高められ, 肉蛋白質に匹敵する価となった。グルテンで置換した場合は, 生物価は高められずむしろ低下した。 3) 現在既にパン, ビスケットなどの小麦粉製品の栄養補足に用いられている脱脂粉乳に代えてセネデスムス分離蛋白質を用いて一層の効果をあげることができる。これを制限アミノ酸円形図解法により説明した。