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- 标题:兒童の口角炎に關する衛生學的研究 (第2報)
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- 作者:加藤 勝雄 ; 佐藤 徳子
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1957
- 卷号:10
- 期号:4
- 页码:195-199
- DOI:10.4327/jsnfs1949.10.195
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:亘理町は宮城県南部に位する農村で, 全戸数に対し農家30.0%, 商家10.2%, 農業を副業とする家10.2%及びその他となつている。 農産物は米麦を始め野菜類も豊かに生産され, 又魚介類は漁港荒浜を控えて入手は容易であり, 各種食品の給源には比較的恵まれている。学童の口角炎罹患率は従来の報告と同じく, 女より男に高く, 又高学年に高い傾向が認められ, 総罹患率は高橋による宮城県農村の20~30%と大差ない。 口角炎群と対照群との発育状況を比較すると, 先ず身長・体重・胸囲の絶対量については, 男では胸囲についてのみ11歳群並びに全年令を通して見た場合, 有意の差で口角炎群が対照群に優るが, 身長, 体重については凡て有意の差は認められなかつた。女では8歳の身長・体重・胸囲が有意の差で口角炎群が対照群に優り, 逆に11歳の身長, 10歳の胸囲及び全年令を通して見た場合の胸囲では対照群が口角炎群に優つていた。又一方身長・体重・胸囲の年間発育量については男女, 各年令共, 又全年令を通して見ても総て有意の差ではなかつたが, 概して対照群が口角炎群より大きい傾向がうかがわれた。この様に絶対量についても発育量についても明らかな差が認められなかつたのは, 例数が少なかつた事及び口角炎群の判定において26年の秋と27年の春との両度の検診に口角炎の症状を認めたという者は僅かで, 一度の検診時だけ罹患した者が大部分を占めていた事によるものと考えられるが, 又一方身長・体重・胸囲等は遺伝並びに之までの生活環境の影響が複雑に作用している為であると考えられるので, 更に調査研究を重ねたい。 口角炎児又はその家庭について, 口角炎発生の原因と思われる事柄を質問調査した結果は, 「食べ過ぎ」が第1で, 次が 「胃が悪い時」, この2項が断然多かつた。又口角炎群の摂取食品の傾向は, 動物性食品に乏しく, 高含水炭素性食餌であるが, この傾向は又農業地帯である亘理町一般の食生活の実態でもあつた。