文章基本信息
- 标题:児童生徒の口角炎に関する衛生学的研究 (第1報)
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- 作者:加藤 勝雄 ; 佐藤 徳子
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1957
- 卷号:10
- 期号:2
- 页码:80-84
- DOI:10.4327/jsnfs1949.10.80
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:宮域県亘理町小学校児童について, 部落別の口角炎罹患状態を, 又仙台市小・中学校生徒について生活程度別の口角炎罹患状態を調査して次の如き結果を得た。 (1) 部落別口角炎罹患状態 亘理町は全戸数に対し農家約30.0%, 商家約10.2%, 農業を兼業とする家, 約10.2% (昭和26年調) という農村であるが, 国道筋に沿つた町の中心地域は古くからの商家が多く, 街村的地域性を有し, 一方町の外廓地域は主として農家部落となつており, 部落別に生活程度その他の点に於て夫々比較的明らかな特徴を持つている。口角炎罹患状態を部落別に見ると, 町の中心部の比較的生活程度の裕富な商業部落では他のどの部落よりも明らかに罹患率は低い。又同じ農家部落でも昔からの自作農で比較的生活程度の高い農家部落に比し, 貧農が多く生活程度の低い農家部落では遙かに高率で, 他のどの部落よりも最も高率であつた。 又職業別口角炎罹患率は農業が最も高く, 次に商業となつている。部落別口角炎罹患率では中心部の商業部落が低率であるのに, 職業別に見て商業が高率となつたのは準中心地域, 準外廓地域の農業を副業とする比較的生活程度の低い小商家も含まれている為であると思われる。一方貧農部落と同様に生活程度は低いと思われるが, 日雇業は却つて低率であつた。之等の事は口角炎の主因が生活程度そのものよりもむしろ米食偏重による食生活の質的欠陥によるものである事を裏づける事実であると考えられる。尚亘理町全体の口角炎罹患率は秋21.3%, 春28.4%で高橋氏 (2) の 「宮城県農村部では南部北部共に20~30%である」との発表と一致している。 (2) 生活程度別口角炎罹患状態 仙台市児童生徒の生活程度別口角炎罹患率は小・中学校とも新市域と旧市域とによつて傾向が異る。即ち農村地帯である新市域では, 小・中学校共 (例数が少いので信頼性は低いが) 一般に生活程度によつて罹患率に殆ど差がなく, 旧市域に比して高率である。之は生活程度別にその食生活に殆ど大差がなく, 一般に米食偏重の傾向が強い為であると考えられる。之に反し市街地である旧市域では小・中学校共A, B, Cの順に罹患率は高くなる (小学校女子の場合のみ各学校共A, B, C間に有意の差が認められなかつた)。この様に市街地である旧市域では小学校も中学校も又男女共一般にC級に罹患率が特に高い傾向が見られるが, 之も主として食生活の質的欠陥に因るものと思われる。