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文章基本信息

  • 标题:学級の社会構造に対する教師の態度に関する研究 第二報告
  • 作者:小川 一夫
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1956
  • 卷号:4
  • 期号:1
  • 页码:46-54,65
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    担任教師が学級の社会構造をどの程度日頃の観察で正しく把握しているかという問題を, 教師に対する調査と児童に対するソシオメトリーの比較から研究してきたのに引続き, この報告では両者のずれを示すのはどのような児童であるかの問題を想定し, 性格と学業の両視点から考究して, 児童に対する教師の態度を解明しようとした。得られた主な結果を概括するならば次の如くまとめられる。 (1) 平素の観察で教師がかなりよく捉えている学級の人気児童については, それらが比較的学業成績上位, 向性外向的の方へかたまつている。 (2) それらについては, 教師がやや外向的な児童の方へ眼を向けがちであるようだ。 (3) 従つて, もし学級内に学業成績が低く, 且つ内向性の児童ではあるが, 対他的, 対人的特性にすぐれていて友人から愛好される者がいる場合には, 教師はこれを人気児童と考えないで見落しやすいのではないかと思う。 (4) 排斥される児童は, それに反して, どちらかといえば学業成績の劣る方に集る傾向があるが, といつて極めて学業の悪い成績のものには教師は眼を向けないようで, そうした児童は多く見落される傾向にある。 (5) 又学業の比較的優秀な成績の者は排斥児に該当することも稀ではあるが, かかる児童が学級にいる場合には教師はそれらの社会的評価をあまり正しくしかねる。 (6) 全然といつてよい程, 教師は孤立児童を正しく観察していない。それは教師が学業成績の悪い者の中に孤立児を求めようとして, 学業成績中位の平凡な孤立児を見落し勝ちであることに起因する。 (7) 更に教師が孤立児として指摘する理由やその積極的過誤の度合をみると, 排斥される児童と孤立児童に対する教師の態度が充分に分化していないようで, 結果的には, 明らかに排斥児又は排斥児に近い者を孤立児と見做しているのが殆んどであり, 比較的孤立に近い児童があげられる場合は極めて少ない。 (8) 以上の如く向性と学業の二つを比べた場合, 教師はとかく外向的な児童に眼を向けがちではないかとの当初の予測に反して, むしろ教師の態度には学業成績の方がより強く影響していることをうかがい得る。

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