本報では,茶葉中の抗アレルギー作用が期待されるメチル化カテキンであるエピガロカテキン-3- O -(3- O -メチル)ガレート(EGCG3"Me)及びストリクチニン含量を保持した低カフェイン緑茶の製造法を一番茶‘べにふうき’及び二番茶‘べにほまれ’を用いて検討した.生葉を85°C・90秒,90°C・60秒,95°C・60秒以上温水浸漬すればEGCG3”Me,ストリクチニン,カテキン類,アミノ酸類含量をほとんど減少させずに,カフェイン含量を半減しうることがわかった.そのため,外観品質から,生葉を90°C・60秒の温水浸漬,脱水を行った後,緑茶製造を行えばよいと示唆された.