A.saitoi の胞子は,ゲニステインの8位を水酸化して8-OHGを生成した.このイソフラボンの変換反応は,pH3∼5の領域で,また30∼35°Cで効果的に進行した.アルギン酸ナトリウムを用いた固定化胞子においてもゲニステインの変換は進行し,8-OHGの連続生産への応用の可能性が示唆された.ゲニステインの8-OHGへの変換は,味噌,醤油,甘酒,清酒に使用する多くの A.oryzae の胞子によっても十分に進行した.