含水塩存在下,無溶媒系でのアスパルテーム前駆体酵素合成を行なった.反応温度50℃で離水の起こるNa2HPO4・12H2OおよびNaCO3・10H2Oの存在下で酵素活性が見られ,高いZAPM転換率が得られた.また,塩の添加量は酵素活性に影響を与え,特にpH*が重要な要素と考えられた.一方,基質/酵素/含水塩混合物を粉末状態,離水温度以下で12ケ月間の保存したところ,保存期間中の酵素反応はほとんど見られなかった,また,混合物を1ケ月毎に取り出し,加温液化させ酵素活性を測定したところ,酵素活性の低下はほとんど見られなかった.