クラスターデキストリンは,重量平均重合度900(分子量,約146000)で,構造的にアミロペクチンのクラスター単位を保持し,さらに環状構造を形成している.このクラスターデキストリンにはデンプン糊化液の粘度を低下させ,透明度を上昇(すなわち白濁度を降下)させる効果があることを見出した.また,これらの現象はデンプン糊化液の調製方法に関係なく生じ,さらに同じグルコースの重合体であるマルトースにはこれらの効果が顕著に見られなかった.