グルコアミラーゼ(Rhizopus niveus起源α-1, 4グルカングルカノヒドロラーゼ)の水溶性高分子への固定化法とその特性について検討し。グルコアミラーゼは,シアノゲンブロマイドで活性化したデキストランへ固定した。ついで,セファデックスG-200カラムにより未反応の遊離酵素を除いて固定化酵素を精製した。使用した酵素タンパク質の92%が固定され,活性の82%が保持される結果を得た。固定化グルコアミラーゼの最適pH,pH安定性は,未処理の酵素とほぼ同じ値(pH 5.5)を示した。しかしながら,本固定化酵素の特長は熱安定性に認められ,未処理酵素の50℃に対し,50~60℃の広い範囲で安定であり,55℃, 60分の加熱処理に対しても60%の残存活性を示した。