(1) 国内産ハトムギの利用拡大を目標として,一軸型エクストルーダーによるハトムギの膨化処理を行ない,スナック様食品化が可能であることを確認した。 (2) 処理に際し,ハトムギの種類によって膨化性の相違があり,主に粗脂肪含量が低いほど,またアミログラフィーの粘度の高いほど膨化性が良いことが判明した。 (3) ハトムギの水分含量は10~15%,脱殼後の搗精歩留りは80%以下,エクストルーダーのノズル温度は約160℃で良好な膨化条件が得られることを確認した。 (4) 粗脂肪含量の多いために膨化性の劣る原料の場合,(1)搗精度の上昇(2)溶剤脱脂処理(3)コメとの混合膨化等の有用性について示唆した。本研究に際し,ハトムギ試料を提供下さった,農産工学研究会,兵庫県農業総合センター,青森県農業試験場および農水省農蚕園芸局農産課に御礼申し上げます。