筋肉蛋白質ミオシンBと大豆蛋白質CIFの共存及び各々単独下で, 加熱ゲル形成におけるS-S結合の影響を検討した結果, 次のことが明らかとなった。 1) 両蛋白質共存物の場合S-S結合は加熱ゲル形成に関与し, 又, 加熱ゲル形成はCIFの挙動を反映するところが大きかった。更に, 未加熱状態での両蛋白質間相互作用は形成される加熱ゲルの物性を大きく支配した。 2) ミオシンB単独下でのゲル形成は, S-S結合よりむしろ他の結合が, より大きく関与することが示唆された。 3) 大豆蛋白質CIF単独下でのゲル形成には, S-S結合が強く影響を及ぼすことが判明した。