(1) バナナ果実は2.4-D処理(1000ppm)によって呼吸量が増大し追熟が促進される。 (2) ジベレリン処理(500~3000ppm)によってclimacteric riseの開始が遅れ,明らかに追熟が抑制される。 (3) 2.4-D処理によって増糖現象が促進され,ジベレリン処理によって抑制される。 (4) ジベレリン処理した果実を厚さ0.03mmの高圧法ポリエチレンフィルムで包装貯蔵すれば追熟が抑制され鮮度保持の効果が大きい。中圧法ポリエチレンフィルム(0.02mm)はガス透過性が小さいので,袋内部に炭酸ガスが過蓄積し,この炭酸ガスによる生理障害が発生する。