系統的分別法とフェノール・硫酸法を組み合わせることによって,各形態の多糖類を分別定量するつぎの方法を案出した。 供試料(植物体)を第3図の微量分別操作にかけて各多糖類フラクションに分別し,その1ml(多糖類10~100μg/mlとする)に,4%フェノール水1mlを加え,つぎに濃硫酸5mlを加え,混和,水冷後,30℃に30分間保ったのち,485mμにおける吸光値(E1)を測定し,この値から,分別に使った濾紙(東洋No. 4あるいはNo. 6,径5.5cm)だけの各フラクションの反応液の485mμの吸光値(E0)を差し引いてEを求め,次式によって多糖類μg/mlを算出する。