(1) AA, EAを酸化型に移すため臭素,硝酸銀,インドフェノール法について検討した結果,臭素,硝酸銀法において好結果を得たが,酸化させるときの溶液のpHが酸化率に大きく影響するように思われた。 (2) DAAおよびDEA 10-3M溶液に対するo-PDの適量をpH 3.6で検討し,10-3~10-4Mが適量であるという結果を得た。 (3) DEAはpH 4.0で良好なポーラログラムを与え,濃度と波高とは比例的関係を示し,定量が可能であることを認めた。 (4) DAA, DEA溶液が貯蔵条件によりどのように影響するかを検討した結果,貯蔵温度が高くなるほど安定度は低くなることを認めた。 (5) 加熱した場合は時間が長く,また加熱温度が高くなるほど分解が著しくなることを認めた。なお熱に対する安定度は溶液の反応によって著しく異り,pH 2~3がもっとも高い安定度を示し,DAAとDEAとの間に大きな差異は認められなかった。 (6) DAAおよびDEAにフェニルヒドラジンを作用させて生成したオサゾンを鏡検し,両者の間に明確な差のあることを認めた。