(1) 大麦および裸麦の新用途開発に関する食品製造の立場から,自家酵素を利用した基礎的問題を解決しようと企図し,とくに成長促進物質を利用した発芽種実に関する2, 3の検討を行なった。 (2) 発芽種実の含水率は,浸漬の時間や温度の増大するにつれて高まっていった。 (3) 0.1~1ppm付近のギベレリン処理区が,もっともすぐれた発芽力を示した。 (4) ギベレリン処理区のものでは,発芽の進むにつれて,強力なアミラーゼ活性をあらわすようになった。