ガマズミ果実のBrixおよびDPPHラジカル消去活性は採取時期とともに増加し,11月に最大となった.11月は熟度が増して果汁が増加するとともに,Brixも増大することから果汁の搾汁に適している.また,ガマズミ·ポリフェノール含量(C3S, 5-CQA, C3G等)も10∼11月に最大となった.特に,C3SおよびC3Gは時期とともに顕著に増加し,Brixとの良好な相関性も得られた.従って,糖度や熟度が関係する収穫時期の簡易な判定にはBrixが用いられるが,Brixはガマズミ·ポリフェノール濃度の指標としても有用であることが示唆された.