流木木酢液から異なる溶媒を用いて抽出した燻臭成分の違いとホルムアルデヒド, メタノールの有無を比較し, E. coli WP2 uvrA, S. typhimurium 4菌株に対する変異原性試験を実施した. 流木木酢液ヘキサン抽出物, 流木木酢液ヘキサン・エーテル混合抽出物それぞれはメタノール, ホルムアルデヒド, 有機酸類を含有せず, 主な燻臭成分はフェノール類であった. 流木木酢液ジエチルエーテル抽出物はホルムアルデヒド, メタノール, 有機酸類が含有され, 主な燻臭成分はフラン類, ケトン類, フェノール類であった. 流木木酢液ヘキサン・エーテル抽出物はいずれの菌株に対して復帰変異コロニー数は増加せず, 生育阻害も認められなかった.