市販の食肉類およびその加工品と魚介類を用いて,黄色ブドウ球菌検査法おける選択分離培地および選択増菌培地の検討を行った.その結果,直接平板培養法における選択分離培地としてMSEY培地とBP培地はほぼ同等の性能を有した.選択増菌培養法における増菌培地としては7.5%食塩および1%ピルビン酸ナトリウム加TSB培地で十分対応でき,また,選択増菌培地からの黄色ブドウ球菌の分離にはMSEY培地とBP培地いずれも十分な性能を有した.