静岡県中西部地区において, 35∼69歳の人間ドック受診者を対象にして, 森林散策の頻度に関して自記式質問紙による大規模な実態調査を行った。解析対象者は4,666人 (男性3,174人, 女性1,492人: 平均年齢 (標準偏差) 52.1 (8.7) 歳) で, 森林散策をする頻度が月1回以上の人は, 男性では644人 (20.3%), 女性では259人 (17.4%), 年1回以上の人は男性では1,818人 (57.3%), 女性では798人 (53.5%) であった。性別では男性の方が, 年齢別では高年齢の人の方が, 有意に森林に高い頻度で行っていた。また, 森林散策が好きな人ほど有意に高い頻度で森林に行っていた。今後は, 都市公園の利用頻度も含め, 他地域での森林散策頻度も検討する必要があると考えられる。