CCD カメラによって撮影した画像を用いて樹洞内部の深さの値を推定し, 内部容積を算出する方法を考案した。内径の異なる円筒状の模型を使って, 実際の模型の底面積に対する画像に写った底面の面積の比と円筒の内径との関係から, 樹洞内部の深さを推定する回帰式を得た。深さが実測可能な自然林の樹洞を対象にこの回帰式を用いて深さの推定値を算出し, 実測値に比べどの程度の差があるかを検証した。その結果, 19個中16個 (84.2%) が推定値よりも実測値の深さの方が深く, 推定値は実測値を過小評価していた。算出した内部容積についても実測値に比べ推定値は小さい値を示す傾向にあったが, この推定方法は大まかな内部容積の把握には有効であることが示唆された。