ウダイカンバの資源保続を目的として,山火事後に成立した二次林0.27haを2001年10月に皆伐し,バックホウを用いてA層やA0層をある程度残すようにしながら地はぎ処理を行った。ウダイカンバ実生の発生密度は2002~2004年までは20~30本/m2程度であったが,2005年に大きく増加して約120本/m2となった。クマイザサの平均被度は2005年の時点でも8%にとどまり,ウダイカンバの更新阻害要因にはなっていなかった.したがって,本研究で用いた手法は,ウダイカンバ実生の発生定着に有効であると考えられた。