ビールメーカーは, 品質に大きな影響を与える酸素濃度をppbオーダーで管理し, 鮮度維持に努めている。一方, 清酒メーカーでは一部特許にそのようなものが見られるが, なかなか実用化されるまでには至っていなかった。今回の著者等による溶存酸素低減による「鮮度維持製法」の開発は, これからの清酒の品質, 鮮度維持への新しい動きを示すものとして注目され, 貯蔵, 出荷管理の責任者の方のみならず経営者の方々にもぜひ一読をお勧めする。