創業100年を契機に, 通年雇用制の酒造りに対応した三季醸造の工場を新設し, 平成6年から稼働している清酒蔵の製造責任者である筆者に,「造りの基本を大切にし, 伝統的な酒造法を遵守するとともに, そこに絶えず新しい技術を注いでいく」ことをモットーにした新設備による新しい味わいの酒の創造への取組みについて執筆していただいた。 設備や装置, 労務の各部門における用意周到な準備と工夫は, 大いに傾聴すべきものと思われる。