吟醸酒は消費者に徐々に浸透しているとはいえ, 全体に占める生産量の比率は低い。これは偏に吟醸造りの難しさにもよる。また, 技術を継承する後継者不足という将来への不安要素もある。このような時期に, 自動制御機械設備を導入した新設工場でレギュラー製品と同じ大型規模, 機械設備により, 若手従業員が主力となって, 伝統的理念を踏まえながら吟醸造りに挑み, 優良酒を醸している蔵の吟醸造りを紹介していただいた。