不活性ガス循環法 (SSEFシステム) による留液の成分の分析と蒸留酒としての特性評価を行った。 1. 留液中の高級アルコール含量は運転初期に多く, 以後減少したが平均含量は従来法による焼酎と比べて少なかった。 2. 原料に含まれる液中のアミノ酸含量は運転初期に少なく, 以後増加した。この結果は高濃度のアミノ酸存在下では高級アルコール生成量が抑制されるという従来の報告と一致した。 3. 官能特性では従来法による焼酎と比べると酒質が軽く, 原料由来の香気が強い傾向があった。