清酒酵母20菌株を用いて, 増殖ステージと発酵ステージの2条件でアラニン, グルタミン酸, アスパラギン酸及びアルギニンの取込み量と放出量を調べ, クラスター分析を行った。その結果, 酵母20菌株はこれら4つのアミノ酸の取込み・放出のパターンの違いから4つのグループに分けられた。大多数の酵母はグループ1に属し, このグループに比べて苦味アミノ酸であるアルギニンの取込み量が多いグループII, 酸味アミノ酸であるグルタミン酸, アスパラギン酸の取込み量の多いグループIII, アミノ酸の取込み・放出量が少ないグループIVに分かれた。 終わりに, 奨学寄附金をいただきました秋田県酒造組合に厚くお礼を申し上げます。