鑑評会におけるウイスキーの官能評価法の設定を試みた。 1. 全体の評価項目として香りの調和, 豊かさ, 軽さ及び個性, 味の濃さ, まろやかさ及び調和の7項目をとりあげ, ル様香, 穀物香, エステル香, 甘い香, 樽香, 酸臭, アルコール香, ファッティ, サルファリィ, アルデヒド臭, 未熟臭及び異臭の12項目を, 味としては異味の1項目をとりあげ, 各項目に該当する具体的な香りや味 (例えばフェノール様香にはスモーキイ, 薬品臭) の名前も同時に示し, パネルが相当すると判断した項目にマークするという方法をとった。 3. 尺度法で評価した7項目については, ダイアグラムで表示する方法を採用した。