清酒充てん後の品質変化防止の基礎データとするために, 清酒を様々な温度条件下に置き, 経時的にその変化を追跡した。 1.清酒を66° から40° まで冷却するのに0~24時間にわたり, 品温を段階的に降下させた。長時間にわたって降温させた場合には, 吸光度および3-D-Gの2点から, 若干ではあるが品質変化を認めた。 2.清酒を60・50・40・30・20°の各温度で保管したところ, 40° 以上の高温保管では急速に着色現象が認められた。 3.冷却条件の悪いCラインは, 他のラインと比較してかなりの品質変化を認めた。 終りに本研究に関し, 発表を許可くださいました西宮酒造 (株) 森本省三社長に深謝いたします。