東京国税局管内の銘酒研究委員会の吟醸辛口酒30点, 管外辛口酒24点をランダムに並べ, 官能評価を行ったところ, 吟醸辛口は舌感が甘く, きれいで若いという特性が認められ, 成分的にも酸度, アミノ酸度がより低い結果であった。 さらに, 吟醸辛口酒27点, 管外辛口酒19点について官能的に判別を行ったところ, 着色, 老化等のトラブルがなければ, 吟醸辛口は管外辛口と判別できることが解った。成分的にも吟醸辛口20点は酸度1.09~1.48, 直糖2.1~3.1%, アミノ酸度1.37~L72の範囲内に包含され, 管外酒と区別される。