1) 過去1年間に行った醸造用活性炭の規格試験の結果, 全メーカーの全ロットとも規格値に該当した。 2) メーカーおよび検査機関とクロスチェックを行うことにより双方の試験技術の向上がみられると同時に, 各メーカーとも製品の向上が顕著にみられた。 3) 鉄溶出・脱色力試験に必要な試験溶液を, 従来の方法の1/2に縮小してもさしつかえのない事が判明した。 4) 醸造用活性炭の規格値は, 食品添加物の活性炭規格値の1/2という厳しい規格であるが, 過去1年間の市販醸造用活性炭においては, 全べて適格であった。規格検査を継続して行うことにより, 今後一層活性炭の品質向上が進むものと思われる。