しょう油業界の第ゼニ次近代化構造改善制度は農林省の再指定を受け昭和45年より5か年計画で実施された。その計画も来年で終了し, 新しい形で業界が安定すると考えられていた。ところが途中五大企業の品質の点についての考え方が表面化し, 特級は本醸造たるべき主張がとおり, 業界は本醸造生産にうちこみ, さらに加えて消費者の自然食に対する関心が強まり, 業界は本醸造ブームに転じたのである。 この間の事情を精しく説明し, 渦中にあった滴水ブロック長の御苦心談はしょう油業界人の一読すべき好論文。