酢酸菌菌株間のビタミン要求性について検討を行なった。 菌株としてはType culture 20株, 分離菌株58株中から代表株6株を選び, 静置培養と振とう培養の両方法で行なった。要求性は生酸量と菌体量で表示した。 ビタミン要求性はBERGEY'Sの分類法と比較すると酢酸を酸化して, 炭酸ガスと水に分解する菌群は必須にビタミンを要求するものはなく, ただパントテン酸, ニコチン酸とビオチンを欠く場合に生育が幾分抑制される菌が見られた。 酢酸を酸化出来ない菌群は, 必須にパントテン酸を要求した。なかにはニコチン酸, パラオキシ安息香酸をも要求する菌株が見られた。 分離菌株にも同様の傾向が見られた。