昭和45BYに道内清酒工場で試醸に使用した道産米の物理的性状について, 対照に用いた本州米と比較し, 次の結果が得られた。 1) 物理的性状は同一品種でも産地間のバラツキがみられるが, 整粒, 屑粒%および剛度などについては対照の本州米と有意差はない。しかし, 米粒形の「長さ/幅」の比率は5%水準の有意差を認め, 道産米は一般に小粒で丸味を帯びている。 2) 胴割粒は本州米より1%水準の有意差で少ない。また, 玄米の胴割粒と白米の胴割粒および砕粒との間には1%水準の相関々係を認め, 玄米で胴割粒の多い品種は白米でも胴割粒および砕粒が多い結果を示した。 3) 心白粒は道産米にはほとんどない。 4) 無効精米歩合, 原形指数などからみた精米効果はかなり良好であった。