産地および精米温度を異にし, それぞれ特有の吸水率を示す米標品について醸造試験を行なった。 1. 精米温度が高いぱあい, 低いものに比べて高い吸水率を示すにもかかわらず, 全般の経過を通じて溶解性が悪く, アルコール収率も低かった。 2. 40 BYの各地区産米の醸造試験においては, 初期の溶解にとくに著しく異常がみとめられた。 3. 平野部, 山間部産米の醪経過には明らかに差異が認められたが, その傾向は両BYで一致しなかった。