亜硫酸耐性100p. p. m. の協会葡萄酒酵母第1号 (OCNo.2) 及び協会6号清酒酵母に遂次高濃度への亜硫酸馴養を施すこと約20回にして亜硫酸耐性を300p. p. m. に高めることが出来た。 しかもこの馴養により獲得した耐性は4-5回の逆馴養により一定の耐性迄は下るが, 馴養前とは翼り, それより亜硫酸耐性の大なる株となり安定するようである。 この馴養過程中における細胞の形態, 増殖力, 染色率, 胞子形成力及びQair CO2, Qair O2等を追求して. 150p. p. m. 及び300p. p. m. 附近の馴養中においてMutation突然変異及びSelection淘汰が行われる可能性の多いことを推測した。