1961年から1969年の間に生まれた東京都の男子358人,女子400人の身長•胸囲•体重の12年間の個人追跡資料から最大の成長速度を示す年齢(PV年齢)を算出した。女子については初潮年齢を加えて,遅速関係を明らかにするために,それらの間の年齢差を1年間隔の数群に分類し,各群の出現率を求め,これによって成長の個性を検討した。その結果,男子では長さの成長(身長)と重さの成長(体重)とが並行して進行しているのに対し,太さの成長(胸囲)がやや異なった進み方をしているが,女子では重さ(体重)と太さ(胸囲)の成長はよく並行しているのに対し,長さの成長(身長)はこれらとは少し異なって進行する傾向があった。