1. 3升塩および5升塩による白塩および外塩(輸入2等粉砕塩)の比較検討を行なつた。 2. 本漬貯蔵中浸出液の昇り方は3升および5升塩とも白塩区の方が外塩区よりやや早かつた。 3. 貯蔵中浸出液の食塩濃度の変化は両区間に大差は認められなかつた。 4. 漬け上り歩留(漬込み前重に対する)は3升塩では白塩区79.3%,外塩区79.5%, 5升塩では白塩区75.5%,外塩区73.2%であつた。 5. 酸・糖およびフォルモール窒素については3升塩および5升塩とも白,外塩両者間にほとんど差は認められなかつた。 6. 沢庵の食塩濃度については下層部のものはいずれの場合においても外塩区の方が白塩区に比し,常に濃い傾向にある。また5升塩においては白塩区は上中下層部と漸次減少しているが,外塩区は上,中,下層部と漸次増加の傾向を示した。 7. 塩押による本漬沢庵(3升塩)および乾燥による本漬沢庵(3升塩)については全般的にみて外,白塩区いずれの場合も後者の方がフォルモール窒素が多かつた。