学生の科目履修履歴を用いて, 当該学生にとっての得意不得意分野を推定する手法を提案する.この推定結果を基に, 学生にとって得意不得意を反映させた難易度別科目を考慮した時間割を自動的に作成するシステムを開発した. 評価実験により単に取りやすい科目を選択するよりも,提案手法により学生の得意不得意に応じた科目を入れる方が科目を不合格にすることを避けることができることが示された.本システムを活用することで, ユーザである学生は自身の得意分野を伸ばしたり, 苦手分野に挑戦するなど自身の目的に応じて時間割を自主的に調整することができると考えられる.